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新 決算書の見方に強くなる本
新 決算書の見方に強くなる本
税理士 徐 瑛義 (ソ ヨンイ) [著] 松嶋 洋 [監修]
【判 型】 A5判
【造 本】 並製
【ISBNコード】 978-4-904192-41-2
【頁 数】 315頁
【発行日】 2013/2/12
商品コード : ISBN978-4-904192-41-2 |
希望小売価格 : 2,190円 |
価格 : 2,409円(税込) |
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ご購入3,300円(税込)以上は送料無料
内容紹介
総資本経常利益率などの主要な経営指標とB/S、P/Lの各勘定科目の判断基準を明示
銀行マンにとって 融資渉外を成功させるために最も重要なことは、まず融資審査能力を身につけることです。 融資先企業の分析や審査を行うには、貸借対照表や損益計算書等に表示されている『勘定科目』の意味を知り、その数字をどう捉えるか、また、決算書から算出される企業の収益性、安全性、成長性、生産性を示す各種の経営指標をどう判断するかが重要です。 本書は、決算書の勘定科目の中身を分解し、さらに融資判断上の着眼点および与信判断基準を分かりやすく明示したため、決算書の基本を理解でき、しかもすぐに実践に使える融資渉外マンのための財務分析『虎の巻』です。
●勘定科目・経営指標の意味が理解できる 本書は、貸借対照表および損益計算書の各勘定科目について、その意味と内容、経営指標について初心者向けにやさしく解説しました。
●融資判断基準を明示 決算書の各勘定科目や経営指標について、どう判断するか、そのための数字的基準を明確に示しました。 実践的な内容となっているために、類書とはまったく異なる『実態的融資判断』に使える本です。
●貸せるか貸せないかの判断の仕方、不良債権の見つけ方、粉飾決算の発見方法等々をくまなく網羅
著者より
決算書には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、株主資本等変動計算書など多くの種類があり、各書類にはそれぞれ違った特徴や役割がありますが、これらの特性を知り、さらには税務申告書や資金繰り表などとの整合性を分析することが重要です。
企業の財政状態や営業成績を表した決算書は、企業診断及び融資審査を行う際に欠かすことの出来ない最重要資料であり、金融機関の融資担当者がこれを正確に判断することができれば、金融機関にとって安定した融資先の獲得や業績の向上にダイレクトに結び付くことでしょう。
と ころで、決算書はある一時点又はある一定期間の状態や業績を表したものに過ぎない過去の資料であるため、これをもって企業の現況を全て知るには十分な資料 ではありません。融資担当者は、決算書の数字からその企業の過去の業績を知り、ここから未来へ向けてどのように変容するのかを読み取り、判断する能力を養 う必要があります。
本書は、決算書のうち主に貸借対照表及び損益計算書にスポットを当て、その概要と各勘定科目について理解し、 さらには、与信判断上の実務ポイントを明らかにすることにより、融資を実行すべきか否かの判断の仕方、不良債権の見つけ方、粉飾の発見方法までも網羅し、 決算書の基本を理解することはもちろんのこと、融資判断実務に即実践・応用できるような内容としたことに特徴があります。
著者は 会計事務所勤務時代から15年以上に渡って決算書作成実務に携わり、また、クライアントへの融資サポート及びアドバイスなどを数え切れないほど行ってきま した。また、監修者は金融機関出身であり、さらに国税局OBとして数多くの税務調査に携わり、また、審理を行ってきた経験を有しています。ゆえに、本書は 企業、金融機関、会計事務所(税理士・公認会計士)、国税の四方を知る者の手によって著された書であります。
本書は、決算書を通 じて財務分析の基本が手にとるように理解できる構成となっているため、長い金融マン人生のスタートを切った方々の入門書として最適なことはもちろん、ベテ ランの金融マンの方々にとっても常に携行できるバイブルのような書であることに相違ありません。 世の中には星の数ほど「決算書本」が存在しますが、本書は特に金融機関に勤務する方々へ向けて、決算書の基本及び本質と与信実務に直結した内容で書かれた ものであり、このような類書はほとんど存在せず、必ずや融資担当者や取引先係の方々のお役に立つものと確信しています。
最後に本書を執筆するに当たり、著者の主宰する税理士法人東京税経センターの税務・会計部門のスタッフ一同には多大な尽力を頂きました。 ここに深く謝意を表します。 ※著者 税理士 徐 瑛義については 東京税経センターのサイトをご覧ください
目次
第 1章 決算書とは
1 決算書とはなにか
2 貸借対照表および損益計算書の表示様式
3 決算書の作成手続
4 決算書を概観するポイントとは
5 貸借対照表・損益計算書どちらが重要か
6 貸借対照表の見方(その1)財政状態をみるポイント
7 貸借対照表の見方(その2)短期支払能力(安全性)をみるポイント
8 損益計算書の見方
9 株主資本等変動計算書の見方
10 製造原価明細書の見方
11 附属明細書等の見方
第2章 決算書の勘定科目の見方
<1> 貸借対照表
(1)流動資産 1 現金及び預金 2 受取手形 3 売掛金 4 有価証券 5 商品 6 製品 7 原材料 8 仕掛品 9 貯蔵品 10 前渡金 11 経過勘定項目(繰延・見越) 12 仮払金 13 短期貸付金 14 その他の流動資産(未収入金・立替金・預け金等) 15 貸倒引当金(一括評価と個別評価)
(2)固定資産 [1]有形固定資産 1 建物 2 機械および装置 3 土地 4 その他の有形固定資産 5 リース資産(参考) [2]無形固定資産 1 無形固定資産の概要 2 のれん(営業権) 3 借地権 [3]投資等 1 投資その他の資産(全般的事項) 2 長期貸付金 3 長期前払費用(法人税法上の繰延資産) [4]繰延資産 1 繰延資産(会社法上の繰延資産)
(3)流動負債 1 支払手形 2 買掛金 3 短期借入金 4 未払金 5 前受金 6 預り金 7 引当金(全般的事項) 8 未払法人税等
(4)固定負債 1 長期借入金 2 退職給付(与)引当金
(5)資本金 1 資本金
(6)資本剰余金 1 資本準備金 2 その他資本剰余金
(7)利益剰余金 1 利益準備金 2 任意積立金
(8)その他の資本項目 1 自己株式 2 評価・換算差額等
<2> 損益計算書
(1)経常損益の部 [1]営業損益 1 売上高 2 売上原価 3 売上総利益 4 販売費及び一般管理費(全般的事項) 5 役員報酬・人件費 6 福利厚生費 7 広告宣伝費 8 減価償却費 9 地代家賃 10 租税公課 11 旅費交通費 12 交際費 13 雑費 14 営業利益 [2]営業外損益 1 営業外収益(全般的事項) 2 営業外費用(全般的事項) 3 支払利息・割引料 4 経常利益
(2)特別損益の部 1 特別利益・特別損失 2 税引前当期純利益
(3)差引損益計算 1 法人税、住民税及び事業税 2 当期純利益
<3> 注記その他 1 注記(個別注記表) 2 外貨建債権債務の換算
<4> 税効果会計 1 税効果会計
第3章 税務申告書と決算書の関係は
1 法人税・税務申告書と決算書との関係は
2 会計上の利益と法人税法上の課税所得との相違とは
3 法人税の課税所得の計算(事例)
第4章 決算書の分析に必要な知識
1 重要な経営指標にはなにがあるか
2 経常収支比率―その作り方と見方のポイント
3 財務諸表の異常現象(財務疾患)とはどういうことか
4 財務分析の限界とは
第5章 融資判断実践のポイント
1 赤字か黒字かの見方
2 資金繰りは余裕か逼迫かの見方
3 資産の評価方法(在庫も)
4 粉飾決算の発見方法
5 融資すべきか否かの判断のポイント
第 6章 キャッシュ・フロー計算書の見方・分析の仕方
1 キャッシュ・フロー計算書とはなにか
2 貸借対照表、損益計算書とキャッシュ・フロー計算書の関係
3 税効果会計との関係は
4 時価会計との関係は?
5 連結決算との関係は
6 キャッシュ・フロー計算書の見方のポイント
7 キャッシュ・フロー計算書を分析する方法
感想・レビュー
◆企業業績の見方が体系的で将来予測をするのに有益です。(都市銀行 融資担当)
◆章毎にまとめた「金融マンの視点」は決算書の見方に焦点があてられて読みやすい。(地方銀行 融資担当)
◆信用金庫の場合は、直接経営者と話す機会が多い、その際もの指しの役割をはたしてくれる本。 (信用金庫 融資担当)
◆実際の決算書に触れる機会が少ないので常備的な教材として役に立つ。 (信用組合 職員)
◆新規事業を展開する上でのバイブル書とも言える。 (企業経営者)
◆「決算書の読み方に強くなれ」と、先輩の経営者の方にアドバイス頂いた。良書がないか聞いたところ、この本が良いと紹介されたので購入しました。(企業経営者)