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危険を回避する予測力を増強する 安全の視点

危険を回避する予測力を増強する 安全の視点

深瀬 正頼 著

【判 型】 A5判
【造 本】 並製
【頁 数】 326頁
【発行日】2014/5/30
 

はじめに

平穏な日々を送りたいと望んでも、日常生活の周辺には危険が隣り合わせで存在している。
特に身近にある危険は交通事故であろう。自動車の運転から路上の歩行まで、あらゆる地点に危険が潜んでいる。
運転が生活に欠かせない人にとっては、交通事故との遭遇は、瞬時に我が身の運命を変えてしまう可能性大の切迫した危険と言える。
近年、交通事故による死者数は大きく減少傾向にある。これには道路の改良や法の整備などいくつかの理由があるが、それだけくるま社会が成熟期に入っていることでもある。
だが事故による負傷者の統計をみると、その数は顕著に減少してはいない。無謀な運転による事故は減少した一方で、ちょっとした不注意が原因で起こす事故が圧倒的に多くなっている。
これらは違反別分類の交通統計では「安全運転義務違反」としてくくられており、その内容は「漫然運転」とか「安全不確認」などに分類されている。しかし、なぜ漫然と運転するのか、なぜ安全不確認を犯すのかを突き詰めることなしには、事故の回避にはつながらないであろう。 日常の危険はそれだけではない。地球温暖化が根本にあるとされる異常気象の脅威は、日々増大している。
東日本大震災は我われの地震・津波に対する意識を一変させ、それまでとは次元の異なる気構えを迫られることになった。
本書では日常生活の中に潜む危険から身を守るため、どう対処したらよいのかの着目点を考えてみた。危険回避のためのなんらかのヒントを得る手掛かりとなればと願っている。


二〇一四年五月

商品コード : ISBN978-4-904192-52-8
価格 : 1,670 円+税
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はじめに

第1章  安全運転を続けるために
くるまを孤独な箱にしないコミュニケーション機能の向上を
眠気を誘う穏やかな日の睡魔への対抗策は
対向車のハイビームの中に歩行者は完全にかき消される
夕暮れにはすべてのドライバーが欠陥視力の持ち主となる
ドライバーはまず目からアルコールに奪われる
運転中の通話は両手がフリーでも危険をはらんでいる
正面から来るくるまに一瞬のカンははたらかない
運転中に突然意識がなくなる睡眠障害の恐ろしさ
運転能力の冷静なチェックが求められる高齢ドライバー
ゆとり走行こそがドライバーの負担を最小にする
歩きながらアルコール飲料を飲む習慣と危険運転致死傷罪との間
自己の睡眠状態を直視して睡魔の克服へ
横からの強風にはスピードダウンで回避を
聴覚障害者にも広がるくるま社会の可能性
デジタル対応を脇見運転の誘発機器にしないように
飲酒運転にはあらゆる抑止策で囲い込みを
ドライバーはこの44年間にどれだけ進化したか
込み入った思案は安全運転と共存できない
道路上に常に存在する居眠り運転の恐怖
「原則ハイビーム走行」が指導されるけれども
飲酒運転をめぐる司法と市民感情の「ずれ」
霧に出くわしたら点灯・徐行  そして停車
前方不注視の陰には病気が原因の事故が隠れている
燃料電池と自動運転の合体が近未来車か
 

第2章  道路交通にひそむ危険度
ゼブラゾーンは相反する意識が火花を散らす危険ゾーン
道路情報の半数は脱落させて走行している
美しく延びるハイウェイの先にかならず恐るべきサグがある
前日の雨と冷え込みが凍結路面の不意打ちとなる
一般道路にはカントもATSも存在しない
乾燥から雪氷へ一瞬の変化に対応する心構えを
交差点の横断歩道に四つの事故発生ポイント
監視カメラには社会が監視の目を
橋や高架は年ごとに危険度がアップしていく
路上の交通状況がいま急速に変化してきている
改修に改修を重ねても発生する渋滞はくるまの宿命か
いつもカメラにのぞかれている日常生活
雪氷路の走行は感覚とテクニックを切替えて
激増する高速道路でのトラックの追突事故
交差点での危険度が高い自転車の歩道走行
高速走行は人の感覚の限度を超えていく
歩道から車道へと揺れ動かされる自転車
危険性が高まる老朽化した首都高速の高架橋
生活道路で広がる時速30キロ制限エリア
維持・管理を軽視したツケがいま回ってくる
路側帯での徹底しない自転車左側通行

第3章  事故発生の背後にあるもの
内弁慶型の子どもほど交通事故に遭う
高齢運転の事故激増の背景にくるまを放せない生活がある
一本のつり革が生と死を分けた
交通事故のPTSDがドライバーを蝕んでいる
むち打ち症にひそんでいた恐ろしい髄液減少症
意識改革をねらう飲酒運転の罰則倍増
「教育」に名を借りた懲罰は罪が深い
高齢者が対応できない電動機器の環境
受け入れ拒否に苦悩する救急搬送
「もったいない」の意識が死亡事故を減少させる
ドライブレコーダーは「神の目」となるだろうか
「面倒くさい」のレベルが高齢とともに高くなる
高齢者にあまりに多い高速での逆走事故
自動車事故の背後要因を探る新たな試み
高齢者の歩行特性をドライバーはよく理解して
事故減少の陰にひそむ軽度脳損傷
救急搬送に有効なドライブレコーダーの活用
自転車利用者に欠落した「車両」であるという認識
EVエンジンなどがもたらす歩行者への危険性
事故制圧を図るアメリカの「防衛運転」教育
ホームの危険性を増加させたスマートフォン
期待されるドクターヘリ活用の広まり
新たな診断基準が採用された脳脊髄液減少症
機械の安全性よりも人間のミスに注目を
悪質な自転車運転に安全講習の義務化
高レベルの重大事故もそれに対処する人の問題に帰着する
事故は個人に限らず組織が原因で起こしている


第4章  地震・津波・災害への視点
緊急地震速報の活用は経験にシミュレーションを重ねて
大災害での混乱の軽減には連絡の確保が決め手となる
大地震のたびに増大していく不安材料
地下鉄・地下通路網はすべて危険地帯である
地震直後に橋・高架・盛り土上を走るのは極めて危険な行為
長周期地震動で危険が増大する橋
走行中の地震への対応はまず緊急地震速報
思わぬ被害が予想される長周期地震
労災防止100年目に起こった東日本大震災
緊急地震速報が空振りでも心構えは持続して
最も安定していたはずの土地資産への不安感
洪水・津波に車での避難は無力となる
地震・津波の予想見直しで「想定外」を排除へ
災害時にこそ求められる携帯接続の信頼性
想定外を除外した被害予測で巨大化した南海トラフ地震
災害発生時の車での避難は土地の状況を事前に調べた上で
津波の避難行動に見られた人々の選択肢の迷い
富士山の世界遺産決定と同時に始まった大噴火対策
地震の「予知は困難」の結論で求められる事前防災の意識


第5章  異常気象の脅威から身を守る
走行中は空の暗雲を読み「竜巻情報」に注意
急成長する積乱雲は凶器をはらんでいる
ゲリラ豪雨対策はまず自分の五感をみがいて
猛々しくなった季節風を十分意識して走行を
突然襲い掛かる竜巻と雷の新予報システム
走行には雨量予報と行き先の地形チェックを
大雪の襲来は直前まで予測しにくい
雷・黒雲が近づいたら竜巻・突風に要注意
今世紀末に気温4度上昇し大被害が発生してくる
急増する一瞬の豪雨に最も危険な都市の地下空間
先進国と途上国が対立する中で気候の「極端現象」は進む

あとがき
 

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